俳句・短歌
「たい焼き屋」
★夏バテを知らぬ陽気なたい焼き屋
暑い夏も元気なたい焼き屋の主人は
いつも声掛けをしてくれます
おばあちゃんの大好きな
たい焼きをよくここで買います
★こおろぎや鳴き声個性ある二匹
同じ鳴き声で鳴いていると思ったら
二匹の鳴き声はそれぞれ違って
合唱していました
★だんご買うスーパーの空鰯雲
★盆東風(ぼんごち)や靴下恋しい朝となり
★蓑虫のポストに揺るるや便り待つ
「時代の流れ」
★若き頃一口で食べし栗きんとん今宵は小さく味わいており
★カード入れチャージ金額決めて押す 時代の移りに戸惑いながら
★どくだみの化粧水を作りたり琥珀の色の瓶の鮮しき
★背と腹を擦りてやればかけ声を「よいしょよいしょ」と
義母はかけくる