菓子パンの想い出
家族葬だったために
近所の人がお参りに来てくださいます
菓子パンを3個お供えしてくれた
女性がいます
年は60代後半
この町内に今も住んでいて
実家は我が家のそばでした
我が家は昔
小さな鋳物工場をしていました
熔解をする日は
必ず残業になって
従業員さんに菓子パンを
配っていました
熔解の日に
菓子パンを配るのは
私が嫁いで
手伝っていたころも続いていました
60代の女性は
10歳ごろ
残った菓子パンを
おばあちゃんからよくもらっていたそうです
まだまだなかなか菓子パンを
買える時代ではなかったので
それがとてもうれしくて
菓子パンを見ると
おばあちゃんのことを思い出すそうです
話を聞くだけではなく実際に
パンを買ってお供えしてもらったことに
とても感動しました
そんなことがあったんですね
お参りしてくださる人と
そんな知らない話を
聞けることがあります